
この週末は春めいて、やっとおひなさまにもお出ましいただくことができました。母が作った木目込み人形のおひなさまです。一年ぶりに、ごきげんよろしゅうございます。
ごきげんよろしゅうございます。…という、遠州流茶道を学ぶ者にとっての日常のごあいさつ。
慣れないと照れくさいようで、はじめのうちはなかなか自然に出てこないものです。
かつてわずかな年数ながら接客業に就いていたことがあります。人見知りなどしていられないし、恥ずかしがってもいられません。お客様が入っていらしたら条件反射的にいらっしゃいませと言葉が出るし、いわば女優になって、店のスタッフを演じるのですね。
茶道も同じこと。日常と異なることばづかいや所作を身につけて自然にふるまえるようになる。そのためには、お稽古を重ねることしかないようです。